犯罪抑止に強い要素|千葉県の防犯について為になる情報

犯罪抑止に強い要素を押さえましょう

英米では、犯罪の機会を与えない事で未然に犯罪を起こさせないようにする考えが主流となっています。また犯罪の機械を減らせるような要素についての研究と実践を行い、ある3要素が強く関係していると導き出されています。

犯罪に強い要素には、「抵抗性:犯罪者から加わる力を押し返そうとする」「領域性:犯罪者の力が及ばない範囲を明確にする」「監視性:犯罪者の行動を把握できる事」があり、抵抗性はハード面の恒常性(一定不変なこと)とソフト面の管理意識(望ましい状態を維持しようと思うこと)から構成され、領域性はハード面の区画性(区切られていること)とソフト面の縄張意識(侵入は許さないと思うこと)から構成され、監視性とはハード面の無死角性(見通しのきかない場所がないこと)とソフト面の当事者意識(自分自身の問題としてとらえること)から構成されています。。
これらが高ければ高いほど犯罪が行われる機会が少なくなるようです。このように人格を変えるのではなく、状況を変えようとするのが犯罪機会論または状況的犯罪防止です。

犯罪抑止に強い要素の実践例

抵抗性を高めようとするのであれば、犯罪者のターゲットである物や人に対して対策を施します。例えば、ドアに2つ鍵を取り付けてワンドアツーロックにすることや、自動車のハンドルロックをかけるなどで恒常性を上げます。しかし恒常性を高めても管理意識が低ければ抵抗性が高いとは言えません。例えば、鍵をかけわすれてしまったり持ち物を置いたままにするなど、犯人に狙われやすくなります。逆に、整理整頓された机であれば盗まれたものが一目でわかりますので、恒常性・管理意識が高ければ抵抗性が高まります。

領域性・監視性を高めるには、場所に対して対策を施します。領域性では区画性を高めることによって物理的バリアを築き、縄張り意識を高める事によって心理的なバリアを築こうとするものです。監視性では無死角性を高める事で物理的な視界を良好にし犯行を押さえ、当事者意識を高める事によって心理的名視界を良好とします。